セル生産方式【技術士キーワード学習】

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セル生産方式について

セル生産方式とは

異なる機械をまとめてひとつのセル(機械の集まり)とし、そのセルの中で工程の流れを作る生産方式のことである。

 

一人から数人の作業者,又は1台から数台の機械設備で構成される「セル」によって製品を生産する方式

JIS Z 8141:2022 生産管理用語 – ページ 4 – JISの規格 (eomec.com)

 

セル生産方式のメリット

一人、または少人数で生産を行うため、工程間の仕掛が少なくなる。

人間中心の生産形態であるため、設備投資を減らし、需要の変動に柔軟に対応する事ができる。

作業速度の差により生まれる手待ち時間を、相互にフォローしながら減らすことができる。

 

セル生産方式のデメリット

ひとりで複数の工程を行う多能工化が必要であるため、作業者の育成に時間がかかる。

習熟期間が長くなると生産性が低い状態が続く

セル生産方式を前提とした工程設計を行う必要があり、作りにくい設計になると生産コストが上昇する。

 

セル生産方式以外の用語

ライン生産方式

参考:JISZ8141:2001 生産管理用語 (kikakurui.com)

生産ライン上の各作業ステーションに作業者を割付けておき、ライン上の品物が移動して次の品物の生産を行う、流れ作業のことである。

専用のラインを設定し、生産を行う事から大量生産に向いているが、需要が変動するとライン全体の増減で対応する必要があるため、変量生産時は遊休設備が増える。

 

連続生産

同一の製品を一定期間続けて生産する形態である。

 

ロット生産

複数の製品を品種ごとにまとめて交互に生産する形態で、「間欠生産」または「断続生産」とも呼び、個別生産と連続生産の中間的な生産形態である。

 

個別生産

個々の注文に応じて、その都度一回に限って生産する形態である。受注後に生産する事から、受注生産とも呼ぶ。

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