【4週間目】技術士機械部門第二次試験勉強過程のメモ【独学を終了】

こんにちは、ものづくり王国にっぽんの管理人をしています、とも(@Japan_MFG_Tomo)です。
「日本のものづくりを盛り上げたい」という気持ちから、今までの専門であった切削加工から分野を変えて、鍛造業界に移籍してきました。
将来はものづくり全般に関わりたくて、2022年から技術士の勉強をしています。
興味がある方は2022年の9月中旬あたりから記録を残しているので、見てみてください。何か気づきや参考になればうれしいです。
https://twitter.com/Japan_MFG_Tomo/status/1574694548286369793
3Dプリンタ普及の課題と対策についての作文ですが、3Dプリンタの強みで知ってるのが、素早く試作品が作れる事だけで…
なんにもかける内容がありませんでした。材料の形状、材質の制約は?
加工のスピードは?
サポート材はどれだけ廃棄される?
鋳造に対する利点は?などなど、知らない事だらけ pic.twitter.com/KF1omNmCSO
— とも🇯🇵町工場のデジタル化に挑戦中 (@Japan_MFG_Tomo) September 28, 2022
ちなみに技術士の機械分野は受験生も有資格者もそんなに多くないみたいなので、インターネットに情報がすくないです。
というわけで、本記事では技術士合格前からログを残しておいて、一人の受験生が
- どうスケジュールを立てたのか
- スケジュールに対してどう勉強したのか
- 勉強の内容
- 勉強の感想
- スケジュールの調整の仕方
などの参考情報を残せたらいいと思います。
合格すれば参考になるし、不合格なら反面教師になるので。
基本的に無理はしないスタイルです。
1日2時間をベースに、隙間時間を活用してコツコツ勉強時間を稼いでいます。
理由は、技術士の勉強は長い期間の戦いなので、ダッシュしても疲れるだけで進まないので。
※挫折しない学習方法を見つけるのが大人の勉強のコツです
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技術士機械部門4週間目の勉強記録
技術士機械部門の勉強を開始してから4週間目、やった事は以下の内容です。
- テストで問われる資質について再確認
- 選択問題Ⅲにチャレンジ
- 生産管理に関する情報の整理
- EVシフトについての勉強
- 選択問題Ⅲの解答の作り方について作戦立て
- 実際に作文
既に独学での勉強に限界を感じる(どう勉強すればいいか分からない)。
心の中では10月からスクールに入る事を決めているので、勉強の中身というよりは周囲の情報を集める事をしていました。モチベーションを高める為に。
技術士機械部門のテストで問われる資質
技術士の試験には「コンピテンシー」と呼ばれる、資質に関しての方針があります。
- 専門的知見
- 問題解決
- コミュニケーション
- リーダーシップ
- 評価
- マネジメント
- 技術者倫理
- 継続研鑽
こいつらです。
作文の上手さではなく、問われている内容に対して的確にこたえる事をしつつ(コミュニケーション能力のアピール)、コンピテンシーを持っていることを文面から滲み出させることが必要です。
各設問に対して必要なコンピテンシーが分かれています。
最初は「全部覚えちゃえばいいかな」と思いましたが、それ自体がテストに出るわけではないので、作文練習を通して身体で覚えたほうが効率が良さそう。無意識で習得しちゃえ。
技術士機械部門の選択問題Ⅲにチャレンジ
技術士機械部門の選択問題Ⅲはなんだかんだで一番苦しいなと感じました。
問題の構成は他の大問と変わりませんが、書く文章の量が多い!3枚を手書きは相当きついです。
https://twitter.com/Japan_MFG_Tomo/status/1574329320730152960
技術士機械部門の選択問題Ⅲでは、物事を知識として「知っている」ではなくて、「話せる」でも足りなくて、「それを使って何かを提案できる」くらい深く知っておく必要があります。
そこらにいる口ばっかりの評論家と技術士が一線を画すのはこの辺かもしれない。
だから技術士はコンサルタント業務をする機会があるんですね。
技術士機械部門でよく聞かれる、生産管理に関する内容を確認
生産管理の部門でよく使っていたERPというシステム、何か全く分からなかったんですが、ERPはEnterprize Resource Planning)の略らしい。商品資源計画?
何となく、在庫管理に関するシステムっぽい事が分かりました。だから生管で使っていたのね。
後は某B社が見積もり依頼をくれるときに添付されるBOMってなんだと思ったら、独自のシステムではなく規格化されたモノっぽいですね。Bill of Materials:必要な部品や材料の一覧表
この辺もIT化やDX化のネタによく挙げられるので、その内詳しく勉強する必要がありそう。
技術士機械部門で出題された、EVシフトについて内容を整理
最近の技術士の試験では、カーボンニュートラルとSDGsに関する問題が多いんじゃないかな?と感じています。
地球温暖化防止のためにカーボンニュートラル(エネルギー総収支で実質ゼロ:排出ゼロではない)について問われるときに、EVシフトの話がよく取り上げられます。
EVに変えるとどんな良い事がある?
- 二酸化炭素排出量が…本当に減るのかな?
- 電池は環境に悪くないの?
- 国際情勢的には大丈夫?
みたいな事を考えました。
一応、EUでは2035年以降の電気自動車以外の販売を禁止する流れになっていますが、それが本当に環境にとって良い事なのか、紛争地域での紛争を助長するような経済活動になっていないか、技術者倫理を問われる難しい問題だなと思います。
技術士選択問題Ⅲの解答作成に関する流れ
技術士選択問題Ⅲの難しいところは、回答用紙が多い事!
三枚を使って小問(1)~(3)の解答をするんですが、それってつまり、一つの小問に対して1枚の解答用紙を使うという事。
- 課題を抽出しなさい~で1枚
- 解決法を示しなさい~で1枚
- 新たなリスクに対して~で1枚
書けなくはないけど、薄い知識を更に薄く引き伸ばす必要があるので、こんなの人に見せられないよ!って事になってしまいます。
そんなわけで、「はじめに」と「おわりに」を追加して紙半分くらいを確保して、他の小問に対する負担を減らす事を考えました。(はじめに、おわりにの作戦自体は参考にしてる本に書いてあったので)
技術士選択問題Ⅲを実際に解答してみる
作戦を立てて、事前に調べものをして最低限の知識武装をしてから書いた作文がこちら。
書いたときは「書けた」事実に感動。
やり切った感で満ち溢れていました。
しかしこれから試験勉強をしていくにあたっては、これを当たり前にしないといけないですよね。
しかも現状では論文の内容が稚拙すぎてまずいので、品質と量と、同時に鍛える必要があります。
時間に余裕をもって十分に書ききれるようにどうやってテンプレート化するか、今後の課題とします。