ライン作業に向いてない人なんじゃないか?続けるかどうかの判断基準
ライン作業が向いていないんじゃないかと悩んでいる人向けの記事です。
仕事をしていると、自分に向いているのかな、向いていないんじゃないかなと悩むことがあります。
ライン作業は誰でもできる簡単な仕事というイメージがあるようで、ライン作業のスピードについていけなかったり、ライン作業が体力的にきついと感じると、「自分は人としてダメなんじゃないか」と感じる人が多くいるみたいです。
しかしライン作業はむしろ、向いている人の方が少ない仕事です。
ライン作業の理想の人材とは、よく気づき、真面目で、体力があって、器用で、きちんと報告できる人です。
ライン作業がこなせる人は、実はものすごく才能がある人です。
そんな人は、ほとんどいないですよね。
それでも頑張っている人が多いのは何故か?
それは体力的な条件や、待遇面の条件が合致しているからです。
本記事では、あなたがライン作業に向いているかどうかを判断するための基準を解説します。
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ライン作業者には求める人材像が明確に決まっているので、それに沿ってチェックしていけばOKです。
量は多くないので、2,3分くらいでサクッと確認できます。
あなたはライン作業に向いてる人?向いてない人?チェックしてみよう
自分がラインに向いているかをチェックする項目です。
当てはまるものが多ければ、向いている確率が高くなります。
内容は以下の5つです。
- 短期間で一気にお金を貯めたい?
- 集中力が高いor黙々と作業をするのが好き?
- ものづくりが好き?
- 座っているより身体を動かすことが好きな人
- 面倒見がいい人
ちょっとだけ、深掘りします。
短期間で一気にお金を貯めたい?
ライン作業は短期間で一気にお金を貯められます。
場所にもよりますが、住む場所があって、ご飯が出てきて、通勤に車が必要ないみたいな環境になっていることが多いです。
この辺りの待遇が良くて、工場女子も増えてきました。つまり、環境が良くなってきたってことですよね。
参考記事;【教えちゃダメ】工場で働く女子がかわいいんだ。【仲良くなる方法】
したがって衣食住に使うお金を節約できるので、お金が貯まりやすいです。
しかも日本の会社の寮は基本的に一人一部屋なので、海外の寮より圧倒的に安全で居心地がいいです。(海外では4人一部屋とかだったりします)
ある程度お金が貯まったら、自分磨きをして、人材価値を高めます。
あなたの価値を見出す、ミイダス
私は780万円を狙えそうだなという結果になりました。5分くらいでできるので、興味ある方は見てみてください。
集中力が高いor黙々と作業をするのが好き?
ライン作業では基本的に一つの事に集中して作業をするので、集中力が高くて飽きない人に向いています。
他には、仕事中に話しかけられるのが苦手な人にも向いています。
ものづくりが好き?
製造業なので、根本的にものづくりが好きな人には向いています。
自動車の大切な部品を自分が担っているとか、目に見える成果があるのはやりがいにもなります。
後はワークを機械に投入する前後で形状が変わるのも、楽しいです。
座っているより身体を動かすことが好きな人
オフィスワーカーはほぼ一日中パソコンの前に座って仕事をしますが、人によっては耐えられないんですよね。
歩き回りたくなったりとか、トイレに行きたくなったりとか、じっとしてられません。
こういう人は座っているよりも身体を動かしている方が好きなので、現場作業が向いていると言えます。
面倒見がいい人
自分の工程の前後で困ってる人がいる時に助けてあげたいなと思える人、人にものを教えるのが好きな人は、ラインで仕事をするのに向いています。
作業手順を教えてあげたり、困っている人の工程を吸収してあげたり、こういう人がいるとラインは助かります。
次にライン作業に向いていない人の特徴についてです。
ライン作業に向いていない人
ライン作業に向いていない人というよりは、他の作業が向いている人ですね、以下に当てはまることが多い人は、ライン以外の仕事を選んだ方が、仕事が楽しいかもしれません。
パソコン作業が好きな人
ライン作業では基本的にパソコンは使いません。
主に身体で仕事をします。
したがってパソコン作業が好きな人は例えばIT業界だったり、事務職だったり、他の仕事の方が楽しい仕事に出会える確率が上がります。
手先が不器用な人
ライン作業では意外にも、手先の器用さが求められます。
右手と左手で同時に物をもって作業するとか、右手と左手を同じように動かすとか、不器用な人は慣れるまで苦労します。
飽きっぽい人
ライン作業では同じ作業を繰り返し行うことになるので、飽きっぽい人だと少し苦しいです。
作業をちょこちょこ変えたい人は、自由にマルチタスクができる事務職や、毎回対応が少し変わるサービス業とかが向いているかもしれません。
経験して分かった製造ライン作業の辛いところ
筆者も実際に日本と中国でライン作業を経験したことがあります。
そこで感じた製造ライン作業の辛いところは以下の3つ。
- 慣れるまで筋肉痛がきつい
- 標準時間に間に合う気がしない
- 時間の進みが遅い
少し具体的にお話します。
慣れるまで筋肉痛がきつい
ライン作業の辛いところの一つ目は、筋肉痛です。
安全靴を履いて歩くと腰が痛いし、手を上げ下げするのは重い物なら露骨にきついし、軽い物でも地味にきついです。
標準時間に間に合う気がしない
標準作業を見てみると、人は瞬きもしないし伸びもしないし、トイレもいかないし、感情も無いみたいな時間配分で標準時間が決められています。
私はのんびり屋、マイペースなので、「急げ」と言われても急げないし、「休むな」と言われても休んじゃいます。
とはいえ私も真面目で素直な人なので、「ごめんなさい」とは思っています。それが少しストレスですね。
時間の進みが遅い
身体は露骨につかれているのに頭はすっきりしていて、時間がたつのが本当に遅く感じます。
「もう2時間経つでしょう」と思って時計を見に行ったら実は30分しか経ってないみたいなこともあります。
時間を見るたびにショックを受けるので、「限界だなあ」と思っているときに鳴るチャイムの音にすごく救われた気持ちになります。
その他ラインの辛いところについては参考記事に書いておきました。
とはいえライン作業も少しずつ改善が進んでいるので、耐えられる部分があれば意外と工場でも働けます。
参考記事;ライン作業の地獄5つ。【あなたはライン作業に耐えられますか?】
ライン作業の楽しいところ
ラインの辛いところを色々書きましたが、私はライン作業はどちらかというと好きです。
普通に忙しくても月に1回はラインに入りたいなと思うくらいにはライン作業が好きです。
体力も無いし、力もないし、スピードも遅いのに、なんでそんなにライン作業が好きなの?というと、実はこんな理由があります。
- 慣れると気楽に仕事ができる
- 考え事がはかどる
- ごはんがおいしく感じる
詳しく解説します。
慣れると気楽に仕事ができる
ライン作業は慣れると緊張がなくなります。
ミスすることも無くなるし、鼻歌歌いながら作業することもできます。
時間配分に慣れてくると休憩時間が体内時計でわかってきて、誰よりも早くチャイムに反応する遊びを考えたりしていました。
考え事がはかどる
ライン作業は手足以外は基本的に暇なので、考え事に向いています。
時に瞑想をして、時に今後のプランを考えて、時に将来の夢を考えて、時に今週の予定を考えて、気づいたら一日がたっています。
考え事だけで一日が終わる事って滅多にないので、達成感があります。
ごはんがおいしく感じる
肉体的な仕事をするとクタクタに疲れますよね。
その身体に染み渡るごはん、みそ汁、親子丼、とんかつ、ラーメン、カレー、もうすべてがおいしいです。
会社の食堂、吉野家の牛丼、なんでもおいしく感じたので、本当に幸せでした。
仕事にはどうしても向き・不向きがあるので、私がライン仕事が好きだからといって万人にオススメできる仕事ではないですし、長期間やるのも体力的にはきついです。
しかしものづくりの製造現場で働くことは、日本の基幹産業を支えている誇りみたいなのも感じるので、楽しさもあります。
設計、開発、営業など、人と技術の内容を話す事があるオフィスワーカーも、たまにでいいので体験してみてほしいなと、思います。
少し現場よりの目線で話す事もできるようになります。