大企業にいると、無能になってしまいそう。そうならないためにする事

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大企業では無能が量産される【有能が淘汰される】
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悩み事:

大企業って無能なくせに偉そうなやつが多すぎるでしょ。

自分が大企業にいると、無能になっていくのが怖い。

 

こんな人のための記事です。

 

こんにちは、トモ(@Japan_MFG_Tomo)です。

Twitterとかを見ていると、大企業は無能が多いみたいですね。

 

 

そんな私も元々は一部上場の自動車系の大企業出身ですが、確かに内外関係なく無能は多いです。

  • 自分で問題を解決できず、圧をかけて下請けに丸投げ
  • 先を見通せず、物事の前後関係も曖昧なまま指示を出す
  • そしてお決まりの仕様変更、しかしお金は払わない

自動車系の大企業だからサプライヤー側も諦めてるし、元々薄利なのは覚悟しています。
したがって量を受ける事でマネタイズしてるので暫くは大丈夫ですが、最近は値上げに動くサプライヤーも多く、無能なことを言ってくるコミュニケーションコストが高いお客様は、割と嫌われる傾向が出てきています。

 

 

自戒を主に、なぜ自動車系の大企業には無能が多いのか?という内容を掘り下げていきたいと思います。

 

 

結論から言うと:

自動車系の大企業では仕事の分担が完璧に決まっていて、思考停止になりやすいので無能が作られやすい環境にあります。

 

 

自動車系の大企業に入ると無能になっていってしまう

自動車系の大企業に入ると、気を付けないと無能になってしまう仕組みが整っています。

  1. 「標準化」により、能力関係なく業務をこなせる
  2. 年功序列により、頑張っても年上を追い越せない
  3. 20代の優秀な意見は、「前例がない」で潰される

 

自動車系の大企業には守るものが多すぎるので、想像以上に保守的です。
前例を破って失敗したときの責任を負える人がいないので、「前例」が最強のキラーワードになります。

 

あんまりに潰され過ぎて、考えるのを放棄したのが、今の自動車系の大企業の無能上司たちです。
彼らも可哀そうな人なんです。

 

少し内容を深掘りします。

 

標準化により、能力に関係なく仕事がこなせる

 

標準化って素晴らしい取り組みですよね。

私も物事を一般化、標準化するのが好きです。

 

標準化のメリット:「誰がやっても、同じスピードで同じアウトプットが得られる」

 

しかしこのおかげで、「標準=ルール」となり、標準化を曲解した無能上司から「標準に従わないとダメだ」
失敗したら「標準を守らなかったのが原因だ」と言われ、いつの間にか標準作業以外での仕事はできなくなります。

 

 

年功序列により、頑張っても年上を追い越せない

 

どれだけ仕事が優秀でも、どれだけ自頭がよく、昇格要件の資格を持っていても、「年齢」という特権の前にはどれも無力です。

 

頑張っても頑張っても満たされるものはなく、逆に頑張っただけ上司や年寄りに頑張り分を吸収されるので、次第にみんな頑張る事をやめます。

 

結局最後に残るのは、「必要最低限の頑張りでいっか」という気持ち。
「もっと頑張って技術を吸収しよう」というモチベーションは次第に失われていきます。

 

 

20代のホープの鋭い意見は、「前例がない」で老害につぶされる

 

年功序列の辛いところは、「年齢が若い=考えが甘い、間違っている」という先入観がある事です。

 

  • 上司のいう事を聞け
  • なぜ言ったとおりにやらないんだ

と叱られるか、良い意見を出すと「今まではこうやって来たのに、なぜ変えたんだ?」と具体的な根拠を求められます。自分たちの決定はいつも気分でするのに。

 

私も何度か潰されましたが、若者の意見は「前例がない」というキラーワードにより潰されやすいです。

 

大企業に入るまでは、無能じゃなく、むしろ優秀だった

とはいえ自動車系の大企業に入る人たちは、昔はめちゃくちゃ優秀だったはずなんです。

 

たとえば

  • 何百倍の倍率を勝ち上がって入手したポテンシャル
  • 学歴が優れていたか、一芸に秀でている
  • 資格、検定も持っているし、TOEICも持っている

とかですよね。

 

優秀な先人たちが標準化を頑張って作り上げたので、社内では改善が進み、「頑張らなくても同じアウトプット」ができるようになりました。

 

利点は新人でも質を担保できる事、欠点は優秀な人が考えるのを放棄する事。
優秀な人が作り上げてきたシステムだからこそ、そのシステムに新しい優秀な人が食われてしまったんじゃないかなと思っています。

 

何百倍の倍率を勝ち上がって入社したポテンシャル

 

大企業と言えばいまだに新卒学生の行きたい会社の中にはやっぱり「自動車系の大企業」が上位にいます。

  • 給料が安定している
  • 福利厚生が比べ物にならない
  • 困っても会社が何とかしてくれる

この辺が魅力的で、自動車系の大企業は人気です。

その倍率を勝ちあがれるのは、相当なポテンシャルの持ち主です。

 

 

学歴が優れていたか、一芸に秀でていたか

 

学歴至上主義も一旦落ち着いてきたんじゃないかなと思いますが、それでも学歴が高い人は忍耐力がある、考え方がしっかりしているなどの理由で、気にしないようにしてもやっぱり学歴の高い人が就活では選ばれやすいです。

 

もし学歴が無かったら、次は面白い経験を持っている人や、スポーツや芸術の世界で優秀だった人も、同じような理由で選ばれやすいです。

 

学歴も無くて、過去の実績も平凡な一般人は中々自動車系の大企業に入れません。

 

 

資格もあるし、TOEICも持ってる

 

大企業の就活をすると、結構TOEICやそれなりの検定、資格が求められることが多いです。

会社としてもやはり未来を担ってほしいので、会社に入ってから勉強するよりは事前に持っていてくれる方が助かる。

 

というわけで、こういった「学生時代に頑張った」人は大企業から選ばれやすいですよね。

 

 

なので自動車系の大企業に入る人は、会社に入る前はポテンシャルが高かった、優秀な人たちが多いです。

 

 

自動車系の大企業で無能が醸成される仕組み

大企業で無能が醸成される仕組みを紹介します。

元々はポテンシャルがあるから大企業に入るんですが、それでも仕事の経験はゼロ。
そして会社に入ってからも、意外と経験が積めず、年齢だけ上がり、相変わらず経験ゼロ、ポテンシャルも経験もゼロの無能社員になります。

 

理由を3つ挙げると、

  • 思考停止でも仕事が進む標準化
  • コストダウンで消えた、実践経験の機会
  • 納期優先で、考える時間すら与えられない

こんな感じ。

結局上の都合で、中の従業員は自分の価値を高めづらい環境になっています。

 

少し深掘りします。

 

 

思考停止でも仕事が進む標準化

 

自動車系の大企業の素晴らしいところは、標準化が完璧な事。

誰がやっても同じアウトプットが出るので、優秀だろうが無能だろうが関係ありません。

 

優秀な人は作業を覚えるのが早いので、考えずにパパパっと仕事が完成します。

思考停止でもしばらくは一定の成果が出るので、徐々に考える力が衰えていきます。

 

コストダウンで消えた、実践経験の機会

 

日系企業の得意技、コストダウン。

社内で作っていたものは外注へ、教育などは無駄なので一部の人だけに。

 

結局社内で経験を積むことが難しくなったことによって、図面の描けない読めない設計が大量生産されたり、設計したことが無くて不良品を大量生産してしまったり、すでに色んな弊害が出ています。

 

 

納期優先で、考える時間すら与えられない

 

コストダウンによりコストは減りましたが、品質も落ちるので仕事の価値も減ります。

取れる作戦は「安く大量に」という戦法。

 

何よりも納期優先で、昔の古き良き日本的な「遅いけど品質が良い」ものから「遅いし品質もそんなに良くない」に代わり、世界戦では苦戦を強いられています。

 

 

ここまでは、私が自動車系の大企業にいながら感じていた大企業の無能が増える仕組みについて。

ここからは、自動車系の大企業と仕事をしていると困る事についてお話します。

 

 

自動車系の大企業の無能を見てると激ムカつく

一旦大企業を離れ、大企業と取引を目指す中国の会社に現地採用で入りました。

この会社はできる限り自動車系の大企業との取引をして、少ない顧客でたくさんのお金を稼ぐのが得意です。

 

私も、日系の仕事を取るのに協力するために参加しました。
そしたら日系企業の中国法人はひどいやりようでした。時間がもったいないので日本本社とやり取りさせてほしいと何回思ったか。

日本語も通じないし中国語も通じないので、非常に苦労しました。

 

例えばこんな事。

  • 何にも知らないのにクソ偉そうな態度
  • いつ終わるの?しか言えないフォローアップ
  • 問い合わせるとダンマリ

詳しく解説します。

 

 

何にも知らないのにクソ偉そうな態度

 

中国では自分の立場=自分のすごさと捉える人が多いようで、「大企業」というだけでものすごく偉そうにしてきます。若者中堅ベテラン関係なく。

 

途中で案件に参加してきて「あれをしろ、これをしろ」

 

とにかく引っ掻き回されます。

そしてそれが実は会社として必要なものではなく、「いう事を聞かせるのが楽しいから」という理由だったりするのでマジでクソとしか言いようがありません。

 

 

いつ終わるの?しか言えないフォローアップ

 

そして彼らは何も知らないので、「いつ終わるの?なんでもっと早くできないの?」しか言えません。

論理正しく説明しても理解できるほどの知識も無いので、「お前らサプライヤーなんだから黙ってやれよ」と言い返されます。

 

 

問い合わせるとダンマリ

 

仕方ないので担当の上司に直接連絡をして、「こんな事言われてますけど実際どうなんですか?」と質問したり、「こうすればできるようになると思うけどどうしますか?」と質問。
結局上司もパワハラで今までやってきたので何もわからず、最後はダンマリで立ち消えになります。

 

自動車系の大企業って割とこんな所が多いです。日本でも。

 

 

ちなみに大企業の無能社員であった私の言い訳を残しておくと、

 

「大企業だから」というプライドが、「知りません」と一言いう勇気を奪います。

したがって何も知らないのに高圧的に「いつ終わるんだ」「早くやれ」しか言えないんですよね。気持ちは分かります。

 

 

大企業に入り、無能にならずにレベルアップするために

大企業に入っても無能にならず着実にレベルアップするには、自分でいろいろと挑戦することが必要です。

そんな話を、これからしたいと思います。

 

前提:新卒は大企業がやっぱり良い

 

前提条件として、新卒はやっぱり大企業を狙うのが良いです。

理由は以下の3つ。

  1. 大企業に一番入りやすいのが、新卒
  2. 仕事の範囲が狭いので、流れを把握しやすい
  3. 周りに優秀な人が多いので刺激になる

中小企業に入るといきなり即戦力を求められるので、勉強しながらゆっくり技術を学ぶのは難しいです。

 

あとは同期に優秀な人が多いっていうのも大企業の強み。
彼らに刺激されて、勉強するモチベーションを貰えます。

 

 

その会社で経験を積めるかどうかを判断

ある程度仕事を覚えてきたら、少し俯瞰してみます。

それは、丸投げ方式ではなく、実践する機会はあるか

 

仕事の回し方はしょせんその会社でしか使えないスキルなので、今後も使える普遍的なスキルとするために、「実践を積めるか」っていうのを大切にするのが良いです。

 

ただし、いまの自分のレベルによって、答えが変わります。

 

自分がまだ育ち切っていない時は、俯瞰するレベルにもいないし、実践できる内容が意外とあります。
徐々に仕事を覚えてくると「これ、自分でやる必要ないな」という物が増えてくるので、その時に転職やら起業やらを考えるのが良いかと。

 

 

自分が何も知らない時期は、助けてもらわないと仕事ができないですよね。
その時期をゆっくりサポートしてもらいながらやれるので、大企業はその点で有利です。

 

「あ、これなら俺でもできるな」と思った時が行動の時期です。

自分のピークで転職をすると、転職市場で値が付きやすいです。年齢も一つの要素なので。

 

 

自分のレベルアップのために

今後自分をレベルアップしながら、実力と給料が見合い、今の会社がつぶれても他でも余裕でやっていける自信をつけるのが、今後の会社員としての生き方になると思います。

 

そんなあなたのために、私から3つアドバイス。

  1. 転職してもっと広く深く挑戦する
  2. 社内のリソースを活用して勉強する
  3. 外国語を学んで海外でも働けるようにする

自分の存在価値を高める+存在価値を確認するために、転職を人生で3回はする必要があると思います。

 

自分の能力と給料が見合っていれば、次の転職先ではポテンシャルを見てもっと給料が上がる可能性があるからです。

まずは自分の能力を高める所から。

 

 

また、大企業では社内で使える専門的なソフトが豊富です。

CAD一つとっても数種類使っていたり、新しい解析ソフトを使っていたり、色々と勉強できる物があります。

 

あとはその道のプロみたいな人もどこかにいるので、よく話を聞くとたくさん勉強できます。
この辺は大企業だからこそできる事なので、大事にしてほしいと思います。

 

 

最後に、外国語を学んでおくと、自分のスキルを海外でアウトプットできます。

技術、知識があるうえで外国語も話せると、海外の現地企業から割といい待遇を受けられます。

 

 

更に技術を磨く、教える活動をしながら新しいお客さんを引っ張って来れるので、これ以上ない無敵感を感じられると思います。

 

 

私も実際今はビジネスの話を会社としたりしているので、外国語が話せるだけでチャンスが広がります。

今後また進展があったときに、皆さんにお話ししますね。

 

 

本日は以上です。

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