取引先の頭がおかしい?見つけちゃいましたね、製造業の闇へようこそ

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取引先の理不尽な要求についての記事です。

製造業で働いていると、顧客のとんでもない要求に付き合わされることってありますよね。

  • 材料が値上げしても知らん、お前のところで損失を被れ
  • 注文量や情勢に関わらず年3%ずつ値下げする事
  • 図面上OKだけど俺たちが気に入らないから不良品として交換しろ

下請け企業は自分たちの立場の弱さから、お客様の言いなりになる事しかできません。

 

▼先日、こんなツイートをしました。

 

建前では「一緒に上手くやりましょう」ですが、結局は「お前たちは下請けなんだから言うこと聞け」なんですよね。
さらに会議で決まった内容も平気で反故にしてくるので、国内、海外ともに常に戦いです。

 

そういえば先日こんなニュースが出てましたね。

日本製鉄とトヨタの戦争です。

日本製鉄「材料仕入れ価格が上がったから値上げしてほしい、赤字になった」
トヨタ「材料の仕入れはあんたたちの事、俺たちはどんどん黒字を増やすぜ」
日本製鉄「値段上がらないならもう納められない」
トヨタ「んじゃあ中国のメーカーに材料発注するわ」
日本製鉄「おいふざけんな、うちの特許技術勝手に海外に流出してんじゃない」
→特許侵害で提訴

こんな流れです。

 

 

従来、メーカーに逆らうことはご法度でした。
トヨタと喧嘩したらたちまち仕事が立ちいかなくなるので、トヨタで安定した売り上げを確保してブランドを作り、他所で儲ける、こんなビジネスモデルが下請けの常識でした。

 

今はトヨタにも向かい風、つまりトヨタグループにも向かい風。
ものづくりはメーカー主導ではなくなるんじゃないかな?と期待しています。

 

本記事では、頭のおかしい取引先(メーカー)の対処法を紹介し、自分と会社を上手く守るための方法について考えていきたいと思います。

 

 

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取引先の頭がおかしい時の対処法

取引先の頭がおかしい時、やれることは3つあります。

  • 頭がおかしいと、正直に伝える
  • 相手の言う通りに行動する
  • 相手を切る

もし自分が経営者であれば、間違いなく3を選びます。
自分の嫌な仕事をしてまでお金を貰っても、何のために仕事をするのか分からないからです。

しかしたいていの場合は、1か2の選択を迫られると思います。

 

私なら、1を選んで担当から外してもらいます。
頭がおかしい人と絡んで良い事は何もないからです。

2を選ぶと、会社がダメになります。
上司と経営陣の判断を仰いでから、選択するのがオススメ。でないと、頑張れば頑張るだけ赤字になって、存在価値が無くなります。

 

取引先の頭がおかしいと気づいたら真っ先にやるべき事

取引先の頭がおかしいと気づいたら、真っ先に自社内に仲間を作ってください。

上司、他部署の関係者、できるなら経営陣にも伝わる大きな声で伝えた方が良いです。
仲間を作るために資料を作るのはあり、一目見て敵の頭がおかしい事を証明出来たらあなたの勝ちは近いです。

 

頭のおかしい取引先と関わるとあなたの精神的ストレスを消耗するし、会社は損害を被るので、一人で頑張る事に利点は存在しません。
周りに仲間を付けて一緒に戦わないと、あなたが潰されて終わります。

 

頭がおかしい人を見つけたらやるべき事
  • メール、チャットで内容を全て報告
  • 社内の人と多めにコミュニケーションをとる
  • 自分で決断を下さず、必ず上司の判断を仰ぐ

 

取引先の頭がおかしいのは治らない、言いなりになると自分がつぶれる

取引先は、知識があるならそこまで理不尽なことを言ってきません。

厄介なのは知識が無い場合。
その場合は理想や夢だけで仕事を押し付けてきます。

例えば加工の世界では「バラツキ」の概念が存在します。
10mmと寸法が振ってあればそれはぴったり10mmではなくて、10㎜の前後に多少の誤差が存在します。
そしてその誤差の出方は傾向がある事もありますが、基本はランダムです。これが、バラツキです。

 

「バリ無き事」のバリの定義も製品によって違いますよね。
面取りするのか、意図面取りでいいのか、研磨するのか、ある程度の大きさ以下ならいいのか、これは技術者じゃないと決められません。

 

こういう場合は、お客様の言いなりになるのは一旦待ってください。
技術者同士できちんと話し合って、どの程度が許容範囲なのかをきちんと話し合うべきです。

何でもかんでもお客様の言いなりになっているあなた、会社に大損害を与えているかもしれませんよ。

 

取引先の頭がおかしいのは、日本のものづくりの失敗例

とはいえこの形を作ってしまったのは日本のものづくりの大きな失敗例の一つですよね。
確かに優秀な企業がいくつかあって、そこに対してサプライヤーチェーンとして市場原理に則って安くて質の良いものづくりをできる中小企業が増えました。

しかし結局はトップだけが偉くなり、そこに所属しているだけで偉くなり、サプライヤーからの反発も大きくなっています。

考える頭があって、努力したうえでの無能なら良いです、これから勉強すればきっと優秀な技術者になるので。
しかし考える頭がなく、努力をする気もない無能が増えてきました。
私も前職ではそうなりかけました。「仕事をこなす」事で精一杯なんですよね。

 

これはなぜ生まれたか、そう「標準化」です。

 

誰がやっても同じアウトプットが出るための標準化ですが、逆に言うと規則に縛られることになり新しいものが生まれにくくなります。
更に考えなくてもそれなりに物ができてしまうので、考えることを放棄する人が増えました。
結果「俺は○○会社だぞ、いう事を聞け」と理不尽な要求をするだけの人が増えました。

 

技術について教えるために来ている日本人駐在員が、偉そうにして座っているだけで何もできない。
ただ日本からの指示を現地に伝えるだけの伝書鳩になっている人さえいます。

 

私の希望としては、一旦日本の製造業の構造が壊れて、新しく一から立て直す時代が来てほしいと思っています。
いまでも中小企業は元気です。
優秀な中小企業がもっと輝く業界であってほしい、これが私の願いです。

 

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