【仕事は頑張るだけ損するようにできている】何のために働きますか?
悩み事:
周りと給料は変わらないのに、自分だけ頑張る事を要求されている。
仕事は頑張るだけ損だと思うし、できる人ほど損する度合いが高い
簡単な結論:
仕事は頑張れば頑張るほど損するようになっています。
頑張らずに結果を出す方法が無いか、一緒に考えてみましょう
こんにちは、「ものづくり王国にっぽん」運営者のトモ(@Japan_MFG_Tomo)です。
この記事を書いている筆者は、過去に頑張り過ぎたあまり「こいつは骨があるな」と謎の評価を頂き社内の最も過酷な部署に異動。
何も知らないゼロから仕事をスタートするものの業務量と学習時間のバランスが取れず、日常業務に追われるだけで残業過多で3時間睡眠を続け、最終的に挫折して大手企業を退職した経験を持っています。
ここで学んだことは、「頑張っても歯車としての評価しかされないので、自分の価値を高める働き方をしないと未来がない」という事。
結局退職後1年間語学の勉強をして、今は外国の企業で「唯一の外国人」として働き、日本法人を作れないかどうか、会社とビジネスの話をしている最中です。
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仕事は、頑張るだけ損をするようにできている
結論から言うと、仕事は頑張るだけ損するようにできています。
会社としても、できない人を辛抱強く育てるよりも、できる人に多くのタスクをこなしてもらって利益を上げるのが優先。
自然と「仕事が早い、覚えるのが早い、提案ができる」人に仕事が集まるようになります。給料はほぼ同じなんですけど。
「頑張ってる」は客観的な評価基準がない
一番初めに知っておいてほしい事として、「頑張っている」事に対して評価されることは少ないです。
理由は客観的な評価基準がないから。
したがって給料には頑張り分は反映されず、単純に「結果を出したかどうか」を見られて点数化されます。
頑張ったら頑張った分だけ結果が出るのは普通なので、それはそれでも良いんですが、給料に反映される分と自分が費やした時間は基本的に比例はしません。
割と低いところに天井があります。
頑張ってこなすと、仕事が増えて自分の時間が減る
エネルギーがあって、どんどん挑戦していくタイプの頑張り屋さんだと、アウトプットの点数が40点とかでも平気でアウトプットしますよね。
するとそこからブラッシュアップのために沢山のお仕事を頂きます。
いわゆる「慣れ」とか、「実践経験」のためです。
しかしそのやり方で仕事をすると業務だけが増えて自分の時間が減ります。
一生その会社で過ごすなら良いですが、おそらく「自分の人材価値を高めるため」にあなたも頑張っていると思うので、この仕事の仕方をすると「社内でしか通用しない」人になってしまいます。
できる仕事が増えると、同僚が減る
それでも頑張って業務をこなしていくと、かけた時間に対する品質の効率が良くなります。
つまり仕事が早く、内容も良い状態になります。
するとその部署に人を何人人員を配置する必要が無くなるので、最終的に人員最適化により同僚が減ります。
つまり、頑張れば頑張る程、あなたの仕事は増える一方で新規配属は無くなり、「休めない」「仕事が増える」等の問題が起こります。
仕事は頑張るだけ損、なら頑張るべき理由は?
上で述べたように、基本的に仕事は頑張るだけ損です。
それでは、あなたが頑張るべき理由は何でしょう?
私が持っている答えは以下の3つ。
- どこでも働ける選択肢を手に入れるため
- 普遍的な仕事の仕方を覚えるため
- 会社のリソースを借りて勉強するため
つまり会社を「お金を貰いながら勉強できる場」として定義しています。
会社と学校の違うところは、「勉強するとお金をもらえる事」です。
あなたもたぶん今の仕事に一生つくわけではない(部署替えや転職)ので
どこでも働けるように普遍的な力をつけるのが一番コスパが良いです。
会社じゃないと使えないソフトや、会社じゃないと話せない専門家などの存在が、会社で働く意味。
そこらへんは会社のリソースをちゃっかり借りちゃうのが良いと思っています。
これらの理由について、少し深掘りします。
どこでも働ける選択肢を手に入れるため
日本では「総合職」っていう形の採用方法が多いですよね。メンバーシップ型採用ともいわれます。
対義語は「ジョブ型採用」です。
日本人はある程度器用にバランスよく自分の能力を身に付けるのが得意なので、会社の考えは「人材が足りない場所に、的確に人員を配置したい」。
つまり、あなたが今もし設計をやっていたら、その内生産管理に異動になったり、また設計に戻ってきたりします。
すると、「設計しかできない」みたいな人だと人材として限界があるので、「どこでも働ける」普遍的なスキルを身に付ける為に、仕事を抽象化しながら覚えていくのが良い勉強の仕方です。
ちなみにこれができると割と世界でも人材として見てもらえるので、勉強し切った後に転職すると良い評価を頂けます。
生産管理を欲しい会社には生産管理として、生産技術者が欲しい会社には生技として、設計が欲しい会社には設計として転職活動ができるので、どこでも働ける選択肢を手に入れられます。
普遍的な仕事の仕方を覚えるため
あなたはおそらく生涯ずーっと同じ会社の同じ部署で働き続けることは無いでしょう。
組織再編や、転職などのイベントがあるからです。
すると、仕事を頑張る価値は、「一般的な仕事の流れ」を勉強できるところにあります。
大体どこの会社に行っても仕事の仕方は「やりながら覚える」ようになっているので、「これはこうやって勉強すればいい」っていう自分なりの勉強法を手に入れるために、仕事を頑張る価値があります。
どう逆立ちしても自分一人じゃ何ともならない場合は人に質問しに行くことになりますが、「どんな人に聞いたらいいのか」という答えを知るのも、一つのスキルです。
会社のリソースを借りて勉強するため
会社だと、高価なソフトを使用していることが多いです。
CADソフト、CAMソフト、解析ソフト、その他ITツールなど。
しかも一つの用途に一つのソフトではなく、複数使っていることも多いです。
例えば自分が将来会社を興したいなと思うなら、先にこういったツールについて覚えておいて、最初はどんなツールに投資するのが良いのか等を事前に知る事ができます。
他にも転職するなら、「どのツールを使った事があるのか」を問われることが多いので、その時にアピールポイントにもなりますよね。
これは個人や学校に通うだけじゃ中々やりきれない事なので、この辺に会社で勉強する価値があります。
仕事を頑張るだけ損、頑張らない選択肢
仕事は頑張るだけ損するのはもう周知の事実ですが、みんながみんな「人材価値を高めるため」だけに勉強や仕事をしているわけじゃないですよね。
最低限の頑張りで十分なお給料がもらえればそれでいい
こんな人もたくさんいると思います。
そんな人には、やるべきことをきちんとやるけどそれ以上はやらないという仕事の仕方を提案します。
コツは3つ
- 納期ギリギリに成果物を出す
- やり直しが発生しないように、十分にヒアリング
- 面倒くさいものは上司すらも使ってやってもらう
意識低い系従業員は納期ぴったりに成果物を出します。
ただしそれだとやり直し食らった時に苦しいので、事前のアウトプットイメージの共有は大切です。
私は上司の弱点を突いて、自分の代わりに仕事を全部やってもらっていました。
充分に観察していれば、上司すらも使って仕事ができます。極端な例ですが。
少しだけ深掘りします。
納期ギリギリに成果物を出す
「品質よく早くアウトプットしたい」と考える積極的な人は、取り掛かる前に1回、30点の段階で1回、50点の段階で1回など、こまめに方向性を確認します。
これは「相手の欲しいもの」を明確に言語化させるために有用なので信頼につながりますが、逆に言うと進捗報告をすればするほどやり直しが増えるので、面倒くさいです。
意識低い人は取り掛かったら完成まで見せません、期日ぴったりだとやり直す時間がなく、妥協を得られるからです。
やり直しが発生しないように、十分にヒアリング
いくら期限ぎりぎりに出したとはいえ、あまりにも酷いアウトプットの場合、期日を伸ばしてゼロからやり直しを食らうことが多々あります。
自分が上司ならきっと、本当の期限よりも少し前に納期を設定して、やり直しの余裕を確保します。
「いやいや、あなたの言った仕様はこうですよね?」と証拠を提示して意地でもやり直しをしないために、取り掛かる前はきちんとヒアリングをするのがコツ。
あとは上司に自分で修正して上手くやっといてもらえばOK。
面倒くさいものは上司すらも使ってやってもらう
期限ぎりぎり+上司の指示のドンピシャでやる事をやったら、後はあなたにやるべきことはありません基本的に。
もし頼まれても、
- 「ごめんなさい、今日はどうしても早く帰らなきゃいけないので」
- 「他の案件も立て込んでて、とてもじゃないけど優先してこれに対応する事はできません、どうします?」
なんて受け答えしておけば、こだわりのある上司ならしびれを切らして自分でやってくれます。
これが上司すらも使ってやってもらう作戦。
ちなみに私の場合はどうせ終わらない事が見えてるので最初から最後までやらないっていう作戦をとっていました。
やり方は、
- 「どうやってやるんですか?」
- 「ほうほう、それでつぎには?」
ってひたすら質問を繰り返す。
辛抱強く上司が説明してくれる時はその通り頑張ってやるし、上司が「教えるよりも自分でやったほうが早い」と判断したら「やっぱいいや」と言われるので、そしたら「オッケーわかりました」と元気よく自席に戻ります。
一つの参考にどうぞ。
他にも、自分の仕事範囲を完璧に定義し切るとか、環境を整えるとかも有効な方法です。
こちらの記事が参考になるかもしれないので、リンク貼っておきます。
▶仕事が多すぎるとこなせないものが増えてくる。どう解決したらいい?
給料のために働くと、「仕事は頑張るだけ損」をする
最後に結論です。
仕事を「お給料を稼ぐため」と定義すると、仕事は頑張るだけ損をする結果が待っています。
理由はやれる人の所ばっかりに仕事が集まってくるから。
これってどういう事かというと、
- 自分の貴重な時間を残業代程度のお金で売らされる
- 会社の中だけで時間を過ごすと世間知らずになる
っていうリスクを背負わされる行為なんですよね。
家に帰って勉強したい、家に帰ってゲームしたい、そういった自分の貴重な時間を犠牲にちょっとばかし割り増しされたお金を受け取り、最後はその会社でしか働けないスキルしかもっていない中年社員が出来上がります。
給料のために働くと、自分の基本給アップのためのトレーニングができません。
命の時間は未来の自分への投資に使うべきで、目先のお金のために使うのはもったいないです。
早く帰り、外を知り、必要なものや興味のあるものを勉強する。
すると何か新しい未来がぽっと出てきます。
正解は、定時で帰り、外で勉強と経験をする。
そのために必要なことを、当ブログでは紹介しています。よかったら他の記事もどうぞ。