【技術者とはどうあるべきか】今のままじゃダメなのは分かっている…

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【技術者とはどうあるべきか】今のままじゃダメなのは分かっている…1
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こんにちは、ものづくり王国にっぽん運営者のとも(@Japan_MFG_Tomo)です。

 

Japan as No.1と皆が本気に思っていた時代も過ぎ、今は「日本製はコスパが悪い」時代になってきましたね。

 

私たち日本の強みは「質の良いものが、安い」つまりコスパの高さでした。
しかし今はアジアの別の国も品質の作り込みができるようになってきて、
日本製は「高いし、品質も特別良いわけではない」という評価になりつつあります。

仕事の上では、「日本メーカー=お金も払わないし、品質クレームがうるさい」というイメージだったりもします。

 

 

先日こんなツイートをしました。

 

 

経営者はかなり先のことを考えながら経営をするので、「このままいくと日本やばい」は昔から危惧していました。
それが最近は徐々に顕在化してきましたよね。

 

さて、こうなると社内の利益、競争力を高めるために「変化」を求めるようになります。

そこに立ちはだかるのが、「改善をしたくない技術者」という壁。

 

 

改善は過去の自分を一旦否定する事になるので、確かに受け入れがたいものがありますよね。
しかし「PDCA」と耳にタコができるほど聞かされている私はこう思うんです。

 

これだけ経験をしてきたなら、今同じものを作るなら過去よりもいいものが作れるだろう。

 

今後は変化に寛容な人がお給料を勝ち取っていくように仕組みを整えないと、生きているだけで沈んでいくので、組織の終わりが近くなります。

 

本記事では、「技術者とはどうあるべきか」を考えたいと思います。

 

 

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【技術者とはどうあるべきか】研究熱心である事

技術者の一番の理想は、「研究が好きなこと」
技術者に大学院修了の人が多い理由は、技術と研究はとても似ているから。

 

個人的な解釈ですが、会社が技術者に期待していることは

  • 勉強が好きで、情報収集を欠かさない
  • 過去の技術と最新の技術を良く知っている
  • 日ごろから、困り事と改善のネタを探している

すこし深掘りします。

 

 

勉強が好きで、情報収集を欠かさない

 

技術者の扱う項目は「答え」がありません。
なので常に「より良く」を目指して情報収集をする必要があります。

 

今までの技術ではできなかったんだけれども、次世代の技術では達成できるかもしれない。

 

新しい問題解決のヒントは人との交流、コミュニティへの所属、SNSなど色んなところから手に入れるチャンスがあります。

 

過去の技術と最新の技術を良く知っている

 

技術者は「理系だから歴史は必要ない」わけではないんですよね。
それは大学受験の話。

今あなたたちが技術で抱えている問題は、最新技術では解決できないけれども過去の技術を活かすと解決できるみたいなことがあります。

 

 

日ごろから、困り事と改善のネタを探している

 

技術者の任務は「日々、よいものを作る事」です。
日々良いものを作り続けるためには、困りごとと改善のネタを探す事が大切です。

 

「この部分、これをこうしたらもっとよくなりそうだな」

「この部分、何とかして改善できないかな」

トヨタ系の会社だと毎月改善ネタの提出がありますが、目的は技術者としての基本、「改善マインド」を醸成するためなのかもしれません。

 

【技術者とはどうあるべきか】慎重である事

技術者の任務は「日々、より良いものを作る事」ではありますが、何でもかんでも変えて良い訳ではありません。

技術者には改善をする大胆さも必要ですが、同時に慎重であることも必要です。

 

「えいや」で品質を変えるのは、素人でもできる

 

「こんなん、変えちゃえばいいじゃん、えいや!」で変えてしまうと予想外の問題が起こります。

えいやで変えるのは素人でもできます。

 

そしてそのえいやが非常に恐ろしいリスクを持っています。
例えば、機械加工の量産工程では「材料の変更」が一つの大きなコストダウンのチャンスを持っています。

 

 

しかし量産工程承認プロセスでは材料の自由な変更は認められていません。
技術を知らない上層部の人が「えいや!」で変えたことがあって、思いきり大規模なクレームに繋がった事例もあります。

 

変更点を加える判断をするのは大切ですが、安全着地させるのは技術者の仕事です。

 

事前と事後のリスク検証を記録に残す

 

さて、変更点を加えたいなら、十分な検証時間が必要です。
変更前にはFMEAを行い、予想される不具合を事前に評価、「こうなったらこうする」という対策を事前に検討しておきます。

 

すると実際に不具合が起きた時、事前の検討通りに処理すればOKなので、緊急対策会議を開くことなく安全に検証作業を進める事ができます。

 

事後は予想外の問題はなかったか、品質はどうか、次はどうするか、横展開項目はあるかなどを決定します。

 

変更点の管理を確実にする(要因把握のため)

 

変更を加える際には、変更した箇所、どう対策する予定か、どう対策したか、得られた教訓は何かなどを記録しておきます。
変更点を確実に記録しておくと、何か不具合が起きたときに問題はどこにあったのかを瞬時に見つける事ができます。

 

 

【技術者とはどうあるべきか】ものづくりが好き

あなたはものづくりが好きですか?
これからプロとしてご飯を食べていくには、その対象が好きじゃないとうまくいきません。

 

野球に興味のないプロ野球選手、相手に興味のない結婚があり得ないのと同じで、ものづくりに興味のない技術者なんてありえません。

 

 

これから技術者を志す人に身に付けておいてほしい素養には、こんなものがあります。

  1. 「あれをしたい、これをしたい」の好奇心
  2. テンプレ作業だけでなく、自分らしさも付けたい
  3. 品質にこだわる。コストはその次

少し深掘りします。

 

「あれをしたい、これをしたい」の好奇心

 

技術者には好奇心が大切

作りたいものが無ければ新しい技術も生まれません。
実現したい夢が無ければ新しいデザインプランも生まれません。

 

ものづくりに携わる人達は、小さい頃はきっと「あれも作ってみたい、これも作ってみたい」っていう気持ちがあったんじゃないですかね。

 

テンプレ作業だけでなく、自分らしさも付けたい

 

技術者は会社の中で最も重要な役割。

標準化により安定した品質を作るのも大切ですが、攻めた設計をして新しいアイディアを自分で生み出す事も大切です。

 

それがあなたの、会社の競争力になります。

 

品質にこだわる。コストはその次

 

あんまり言っちゃダメですが、まずは品質を作り込んでからコストを検討するのがオススメ。

 

理由はこんな感じ。

コストの話は他の人もアイディアを出せるけれど、品質は技術者にしか作り上げられないから。

 

もう一つ理由を上げると、市場は日本品質として不良が少ない事を求めているから。
日本人は特に品質にうるさいので優先順位は品質→価格の順序になります。

 

【技術者とはどうあるべきか】まとめ

私が新しく技術者として成長していく人と話したい事は、以下の三つ

  1. 自分が変化することは好きですか?
  2. 慎重であるべき部分は理解していますか?
  3. ものづくりは、好きですか?

最後に一緒に確認してもらえると嬉しいです。

 

自分が変化することは好きですか?

 

改善とは、自身の成長、会社の成長です。
成長とは、過去の自分を否定して、新しい自分に生まれ変わる事。

 

自分が大人になると、また過去の人達が優秀だと、過去の内容を更新するのに勇気が要りますが、一旦勇気を出すことが新しい価値を生み出すことに繋がります。

 

 

慎重であるべき部分は理解していますか?

 

若いうちは「えいや」でやって失敗する事も多いです。
でもその失敗を経験して、徐々に失敗しない人になっていきます。

 

また、上司も沢山助けてくれると思うので、ゆっくりゆっくり仕事を覚えていき、どこを気を付けるべきなのかを身に付けていけばいいのかなと思います。

 

ものづくりは、好きですか?

 

ものづくりが好きじゃないとものづくりを楽しめません。
楽しくない事をしても人生は楽しくなりません。

 

ものづくりを通して人生が豊かになるように、私もものづくりの楽しさを人に伝えていけたらと思います。

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