バイオミメティクスとは【技術士キーワード学習】

WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -

 

バイオミメティクスについて

バイオミメティクスとは

生物を模倣する技術の事であり、例としてSPEEDO社がサメの肌の特徴を模倣する事で水の抵抗を低減した水着を開発したことや、関西大学が蚊の針を模倣して痛みの少ない注射針を開発した事などがある。

 

バイオミメティクスに期待されること

開発期間の短縮

バイオミメティクスの活用が製造業にもたらす新たな変革 | 三菱総合研究所(MRI)

現代は顧客ニーズの変化や技術革新のスピードが向上しており、製品の陳腐化までの期間が短期化し、製品ライフサイクルが短命化している。このような状況の中で、長い間進化と自然淘汰の歴史の中で獲得された生物の機能や効果を製品開発に活かすことで、開発期間の短縮を狙うことができる。

シャープでは、バイオミメティクスの活用により、アホウドリの翼の形状をプロペラファンに適用する事で20%の消費電力の削減を1回の試作で実現している。

 

地球環境問題への対策

自然のメカニズムやシステムでは、人類のような大きなエネルギーを必要とせず循環系を達成している。これらを参考に、太陽の光と熱、空気や水を使った技術を創出する事で、地球環境問題への対策として期待する事ができる。

日本ペイントマリン株式会社では、水中を高速で泳ぐマグロをさんこうにして、マグロの粘膜と同様の効果をもつ船底防汚塗料を開発している。これによって船舶の水中での摩擦抵抗を低減し、燃料消費量を4%削減する事ができるようになっている。

 

この記事を書いている人 - WRITER -

Twitter始めました

記事の更新情報、製造業の気になる事などをツイートしています。

よかったらフォローお願いします。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© ものづくり王国にっぽん , 2023 All Rights Reserved.