フルオロカーボンについて【技術士キーワード学習】

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フルオロカーボンについて

フルオロカーボンとは

英語ではfluorocarbonと言い、炭素-フッ素結合をもつ有機化合物の総称で、化学反応が起こりづらく、温度を変化させても安定しているという特徴がある。炭化水素の水素原子をすべてフッ素原子に置き換えたものを、パーフルオロカーボンという。国内ではフロンとも呼ばれる。

 

フルオロカーボンの背景

冷蔵庫やエアコンにおける冷媒として、精密機器部品の洗浄剤として、ほかにも医療現場では目の手術や肺の洗浄などにも使われる。

1928年に米国で開発されたが、近年は温暖化計数の極めて高い期待として問題視されている。

 

フルオロカーボンに関する規制

1987年に採択されたモントリオール議定書で各国に排出規制が設けられ、削減を進めている。国内では2019年にオゾン保護法が改正・施行され、削減を推進している。

 

フルオロカーボン撤廃についての課題

代替の冷媒の開発

フルオロカーボンの代わり冷媒の性質をもつガスを開発し、普及させる。代表的なガスとして、アンモニアやイソブタンがあり、イソブタンはオゾン層破壊計数0、地球温暖化計数は3と、HFC(ハイドロフルオロカーボン)が1430に対して優位となっている。

 

フルオロカーボンを使用しない製品の開発

環境に厳しいヨーロッパでは、1980年代にフルオロカーボンを使った製品の不買運動が起きたことから、現在では業務用から家庭用まで、ほとんどの冷蔵庫がフルオロカーボン不使用となっている。また我が国においても、フルオロカーボン不使用の製品の開発や普及を促すため、2000年にグリーン購入法が制定され、政府や地方公共団体などは率先してフルオロカーボン不使用の製品を使用するように義務付けている。

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